覚え書:「折々のことば:923 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年11月04日(土)付。

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折々のことば:923 鷲田清一
2017年11月4日

 棚ぼたというのはないですから、動いて、もがいているうちに何かに突き当たる

 (エヌエスオカムラの副社長)

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 創業直後に多額の損失を出し、12年かけて解消した岩手県釜石市の経営者が、「希望」にふれてこう語った。労使関係論の研究者、中村圭介が「広報かまいし」2008年9月1日号で引いている。希望は人から与えられるものではない。苦境の中で、重なるリスクにも臆することなく挑み、もがいた果てに、ようやっと一条の光として出会うもの。人には希望をひらく力がある。
    −−「折々のことば:923 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年11月04日(土)付。

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折々のことば:923 鷲田清一:朝日新聞デジタル