覚え書:「折々のことば:952 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年12月04日(月)付。


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折々のことば:952 鷲田清一
2017年12月4日

 年を取ると人生って言葉自体がだんだんどうでもよくなるから、役に立つも立たないも死んでしまえば皆同じって心境になります。

 (安田登)

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 役に立つか立たないか。それで、ものや人のあり方を評価する社会は、どこか貧相でみみっちくて、心を寒くする。評価の軸がいつも外にあるから、内なる誇りも保てない。シュメール語を勉強したりして、親から「お前は役に立たないものばかり覚えて」と言われ続けてきた能楽師は、今の心持ちをこう語る。6月17日のツイッターから。
    −−「折々のことば:952 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年12月04日(月)付。

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