2018-08-31 日記:松本清張『砂の器』を読む/「人間への関心」とは至極、現代的課題である。 日記 知人の勧めで松本清張『砂の器』を読む。清張の作品はノンフィクションしか読んだことがなく、小説は初めてだが、一気に読み終えた。ネタバレを慎み筋は横に置くが、読書の楽しみとは、知識を得たり蒙を啓くことだけにあるのではなく、読むこと自体の楽しみの中にも、その醍醐味があるのだなあと実感する。佳き一時となった。文藝春秋『松本清張全集5』(1971年)の解説は映画評論家の佐藤忠男さん。曰く「万人が万人に生き生きとした関心をもちながら、その関心が決して束縛や差別とはならないような、そんな理想社会があり得るのかどうか、ということを、私は松本清張の推理小説を読みながら考えるのである」。 「人間への関心」とは至極、現代的課題である。 砂の器〈上〉 (新潮文庫)posted with amazlet at 18.08.27松本 清張 新潮社 売り上げランキング: 16,824Amazon.co.jpで詳細を見る砂の器〈下〉 (新潮文庫)posted with amazlet at 18.08.27松本 清張 新潮社 売り上げランキング: 11,114Amazon.co.jpで詳細を見る松本清張全集 (5) 砂の器posted with amazlet at 18.08.27松本 清張 文藝春秋 売り上げランキング: 744,688Amazon.co.jpで詳細を見る