2014-06-19から1日間の記事一覧

覚え書:「書評:万葉びとの宴 上野 誠 著」、『東京新聞』2014年06月15日(日)付。

- 万葉びとの宴 上野 誠 著 2014年6月15日 ◆酒と歌が縮める距離 [評者]岸本葉子=エッセイスト 私たちの遠い祖先の宴会を、万葉集の研究者が再現し考察する。なにゆえ万葉集なのか。収録されている歌のほとんどが、宴(うたげ)で披露されたものだから。「…

覚え書:「書評:神と仏の再発見 長部 日出雄 著」、『東京新聞』2014年06月15日(日)付。

- 神と仏の再発見 長部 日出雄 著 2014年6月15日 ◆日本人の基盤に畏れる心 [評者]佐藤洋二郎=作家 日本は不思議な国だ。蕃神(ばんしん)である仏様を敬い、なおかつ八百万(やおよろず)の神様も崇拝する。先進国でこんなに神仏を崇(あが)める民族はい…

覚え書:「書評:第一ポップ時代 ハル・フォスター 著」、『東京新聞』2014年06月15日(日)付。

- 第一ポップ時代 ハル・フォスター 著 2014年6月15日 ◆見る側を惑わすイメージ [評者]高島直之=武蔵野美大教授 ポップ・アートの画家たちR・ハミルトン、R・リクテンスタイン、A・ウォーホール、G・リヒター、E・ルシェーの五人を取り上げて二十世…

書評:本田由紀『社会を結びなおす 教育・仕事・家族の連携へ』岩波ブックレット、2014年。

本田由紀『社会を結びなおす 教育・仕事・家族の連携へ』岩波ブックレット、読了。行き詰まり混迷を深める現代日本。その淵源をどう理解すればよいのか。本書は戦後日本に誕生した社会システムを教育・仕事・家族が一方向にリンクした「戦後日本型循環モデル…