2015-12-02から1日間の記事一覧

覚え書:「今こそ荘子:実学重視の対極「無用の用」」、『朝日新聞』2015年11月23日(月)付。

- 今こそ荘子:実学重視の対極「無用の用」 2015年11月23日 戦乱を生きた思想家は失われゆく命を憂い、人もものも存在自体に意味があると説いた。 今年、文部科学省が出した、国立大学の組織見直しに関する通知が論議を呼んだ。文系学部について、廃止を求め…

覚え書:「空にみずうみ [著]佐伯一麦」、『朝日新聞』2015年11月01日(日)付。

- 空にみずうみ [著]佐伯一麦 [掲載]2015年11月01日 [ジャンル]文芸 東北地方に住む作家の早瀬と、染織家の柚子夫妻。大震災の厄災から4年を経た暮らしを、私小説として著者が描いた。 夫妻は庭のヘビに「にょろQ」と名付けたり、「ブーワン」と鳴る部屋…

覚え書:「イルカ漁は残酷か [著]伴野準一 [評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)」、『朝日新聞』2015年11月01日(日)付。

- イルカ漁は残酷か [著]伴野準一 [評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学) [掲載]2015年11月01日 [ジャンル]ノンフィクション・評伝 ■複合的な問題、偏らずに分析 とかく理念先行で感情的なすれちがい論争になりがちなイルカ漁問題。本書は漁師、保…

覚え書:「鬼神の如く―黒田叛臣伝 [著]葉室麟 [評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)」、『朝日新聞』2015年11月01日(日)付。

- 鬼神の如く―黒田叛臣伝 [著]葉室麟 [評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史) [掲載]2015年11月01日 [ジャンル]歴史 ■「お家騒動」の謎を骨太に追う 江戸時代はじめ、筑前(福岡県)福岡藩の第二代藩主・黒田忠之(有名な軍師・官兵衛の孫)は、倉八十…

日記:新聞は「今なにが大切な問題か」「それを、どう考えるのか」の「問題設定」型として生き残るしか道はない

- ネットに煽られ、活字メディアはますます視野狭窄に陥っている。「嫌韓嫌中」がネットにあふれると、そうすれば売れると踏んだのか、新聞・雑誌にもそれが満載される。「誇れる日本」とか「ニッポンの底力」といった自尊心をくすぐる言葉が出回ると、新聞…