2017-10-09から1日間の記事一覧

覚え書:「折々のことば:777 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年06月07日(水)付。

- 折々のことば:777 鷲田清一 2017年6月7日 生きている時間のほうが長い どんなに短い人生だったとしても 生きていた時間のほうが長い (益田ミリ) ◇ 電車の中でじっと伏せている盲導犬を見て、自分はこれほど誰かの役に立ったことがあるかとふり返る。…

覚え書:「書評:影裏(えいり) 沼田真佑 著」、『東京新聞』2017年8月27日(日)付。

- 影裏(えいり) 沼田真佑 著 2017年8月27日 ◆語り得ぬこと ありありと [評者]小澤英実=文芸評論家 震災のような「語りえない出来事」をいかに語るか。デビュー作にして芥川賞を射止めた本作は、フィクションに許された資質を存分に活用してその問いに答…

覚え書:「書評:遠まわりして聴く 和田忠彦 著」、『東京新聞』2017年8月27日(日)付。

- 遠まわりして聴く 和田忠彦 著 2017年8月27日 ◆日伊二つの文学往還 [評者]四方田犬彦=比較文学者 イタリアにはエーコやカルヴィーノのように、「悔悟した前衛」と呼ばれる一連の作家たちがいる。和田忠彦の仕事とは、表向き、彼らを翻訳し、紹介するこ…

覚え書:「書評:江戸・明治 百姓たちの山争い裁判 渡辺尚志 著」、『東京新聞』2017年8月27日(日)付。

- 江戸・明治 百姓たちの山争い裁判 渡辺尚志 著 2017年8月27日 ◆資源巡り江戸へ出訴 [評者]渡邊大門=歴史学者 本書は江戸時代から明治にかけて村々が訴訟を起こした山争いに焦点を絞り、その実態を解明したものである。その事例は実に豊富である。江戸時…

覚え書:「インタビュー 認知症、家族と社会と 『認知症の人と家族の会』代表理事・高見国生さん」、『朝日新聞』2017年06月08日(木)付。

- インタビュー 認知症、家族と社会と 「認知症の人と家族の会」代表理事・高見国生さん 2017年6月8日 高見国生さん=槌谷綾二撮影 もしこの人がいなかったら、認知症に対する社会の関心はもっと低かったのではないか。公益社団法人「認知症の人と家族の会」…