僕は11日をいつも忘れない。






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 最初に目に着きしは事務室の屋根瓦は一トたまりもなくゆすぶり落される光景也。地上の震動にからだもふら\/する 之は容易ならぬ地震だわいと思ふ間に遙に研究室の二階の上の煉瓦壁、法文科本館の夫れ六畳敷八畳敷位のがボタ\/落ち且所々縦に亀裂を生ぜるを見て頓と度肝を抜かるゝの思あり。
    −−吉野作造『吉野日記』一九二三年九月一日。

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ちょうど一ヶ月がたちましたし、首都の都知事選挙も終わりました。
いろいろと考えなければならないのですが、なかなか言葉になりません。

しかし、一ヶ月前の出来事を風化させてはいけないし、それを政治ゲームのネタにされてもたまりません。

ですから、僕は11日をいつも忘れない。

すいません。感傷的で。







⇒ ココログ版 僕は11日をいつも忘れない。: Essais d'herméneutique