上野動物公園のパンダ、そして「何びとも、生存し行動しかつ生活すること、言いかえれば現実に存在すること、を欲することなしには幸福に生存し善く生活することを欲することができない」こと。
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定理二一 何びとも、生存し行動しかつ生活すること、言いかえれば現実に存在すること、を欲することなしには幸福に生存し善く生活することを欲することができない。
証明 この定理の証明、あるいはむしろこの事実そのものはそれ自体で明白であり、また欲望の定義からも明らかである。なぜなら、幸福にあるいは善く生活し・行動しなどなどの欲望は(感情の定義一により)各人が自己の有を維持しようと努める努力そのものだからである。ゆえに何びとも生存し行動し云々。Q・E・D・
−−スピノザ(畠中尚志訳)『エチカ (倫理学) 下』岩波文庫、1975年、32ー33頁。
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ゴールデンウィークの連休のさなかに、パンダが来園したばかりの東京都恩賜上野動物園に足を運ぶということは暴挙にも等しい選択なわけですが、
「ゴールデンウィークに、息子殿をどこにもつれていってないというのはマズイよ」
……と細君がいうので、
「ふたりでいっておいでw」
……とふったのですが、
「一日ぐらい仕事しないでも(=学問の)、問題ないだろがッ」
……ってことで連行された次第。
いつものコースですが、まずは午前中に国立科学博物館をじっくり見学。
上野駅を降りたところで、実は改札からでるまでに長蛇だったのですが、動物園のほうにもどると、例の如くw
今日は東京都民に対しては無料で動物園が開放されていましたので、それも拍車をかけているとは思うのですが、パンダの列は別に設定されていて、閲覧まで3時間はかかるということでしたので、通常入場にて……堪能????
堪能????ですよ。
息子殿曰く「動物園に人間を見に来たみたい」
その通りです。
まあ、しかしながらそれでもテキトーに見つつ、愉しみつつ、父親「稼業」に精をださせていただいた次第。
「つかれたからパンダはもういいや」
……と本人も言うので、
「かえるか」
……ということで正面ゲートへ向かうと、
ポジショニング的なチャンスの到来!
はい、ならばずに見えました!
息子殿をだっこして見せてから、記念に、写真もぱちり。
「どうだった」
「満足した!」
……とのことで一日の業を終えた次第です。
いやはや、非常につかれた一日でしたが、スピノザ(Baruch De Spinoza,1632−1677)曰く「何びとも、生存し行動しかつ生活すること、言いかえれば現実に存在すること、を欲することなしには幸福に生存し善く生活することを欲することができない」というのは、なんとなく体感した次第です。
いやしかし、非常にお疲れマンボです。
⇒ ココログ版 上野動物公園のパンダ、そして「何びとも、生存し行動しかつ生活すること、言いかえれば現実に存在すること、を欲することなしには幸福に生存し善く生活することを欲することができない」こと。: Essais d'herméneutique