あまりに一方的なるニュースのみにわれは疑うこの民の知性を
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君が代条例が成立へ 維新・公明が合意 大阪市議会
2012年2月28日
君が代の起立斉唱を市立学校の教職員に義務づける大阪市の君が代条例案が、28日開会の市議会(定数86)に提出される。橋下徹市長が率いる大阪維新の会の市議団(33人)と公明党(19人)が一部修正で大筋合意しており、同日の本会議で成立する見通しとなった。両会派は自民党(17人)にも賛成を呼びかけて修正協議を続けたが、自民側が独自案にこだわったため、決着は持ち越された。
大阪府では昨年5月、府議会で過半数を握る維新の会府議団が同様の君が代条例案を提出。公明、自民を含む他会派は反対したが、維新の賛成多数で可決、成立した。府条例は府内市町村の全公立学校の教職員を対象に起立斉唱の徹底を図る「服務規律の厳格化」を掲げており、大阪市教委は「市で条例制定の必要はない」としてきたが、橋下氏は「市の意思を明確化するうえで意義がある」として市条例案の提出を決めた。
府議会で反対にまわった公明は、昨秋のダブル選後、次期衆院選での連携を見据えて維新と接近。市議団は条例案の目的にあった「服務規律の厳格化」の一文を削除する修正を条件に、賛成する方向。橋下氏は今月、公明市議団幹部と会談した際に「公明が賛成しやすい形にしたい」と修正を容認していた。
−−「君が代条例が成立へ 維新・公明が合意 大阪市議会」、『朝日新聞』デジタル版、2012年2月28日(火)。
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http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201202280023.html
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佐藤学東大教授ら教育学者を中心とする有識者グループが28日、大阪市と東京都内でそれぞれ記者会見し、大阪維新の会(代表・橋下徹大阪市長)が大阪府市の両議会で成立を目指す教育基本条例案に反対する声明を発表した。
大阪市で記者会見した田中恒子大阪教育大名誉教授は「橋下市長の意見を子どもに押し付けるだけだ」と批判。賛同人の元大阪市教育委員長池田知隆氏は、首長による教育目標設定に関する規定が修正されたことに関し「表現はやわらかくなったが本質的には変わっていない」と指摘した。
条例案は首長に教育目標の設定権を与え、教育施策への政治関与を容認する内容。
−−「大阪教育条例案で有識者反対声明 『意見押し付け』」、『共同通信』2012年02月28日(火) 12:02
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暗い夜の記憶がよみがえる。
なかなか眠りにつくことができない。
ふと、気になって南原繁(1889−1974)の歌集『形相』をひっぱりだしてみた。
東条内閣成立の前日、いくつかの和歌を残しているのですが、そのなかのひとつが次の歌。
「あまりに一方的なるニュースのみにわれは疑うこの民の知性を」
東条内閣の成立に「知性を疑う」と南原は言葉を残しておりますが、知性だけでなく、人間の存在に対する完成や想像力をも喪失しているのとちゃうかいなと思ってしまうのが、昨今の情況かも知れません。
人間精神にとって最も大切なものは何か。
それは「内心の自由」に他なりません。
それが、方法論として扱われ、テキトーな「職務違反」的な問題にすり替えられ、ひくく見積もられてしまっていく“雰囲気”って何なんでしょうか。
おもえば、南原の師・内村鑑三不敬事件のことも思い出さなければならないと思うのだが……。
ふぅ。