熟議民主主義の最大の敵は、合意形成を無視した宣伝合戦にある




今日、病院で入院している方の不在者投票をやっていたけど、投票するのはほとんど高齢の方ばかり。病棟の性質上、若い人は多くはないけど、それでも20代から40代のひとびとはほとんど投票していなかったのは事実。ついでだけど「だから、そういう手合いは困るんだよ」などと講釈たれるのは糞。

どこを応援しようと別にかまわないと思うけど、それに熱が入るあまり他者批判に専念する手合いが多い。先の民主党政権批判に集中するあまり、例えば、その返す刀wとしての「アベノミクス」(がどういうものかは検討しないで)を持ち出して、とにかく、それでやればバラ色になるのような形式。

結局、現実の政治は、一地点における前後でバラ色になるわけじゃないんだから、為にする批判と無検討な宣揚だけで、言論空間を圧倒してしまうと、窒息してしまうんじゃねえかと。だから「つまんねー」ってなるというか。もちろん、「つまんねー」で「いかない」のが良いわけじゃないけどさ。

政治で変わるところは歴然としてあるのだけど、短期的にその一戦で変わることのできないところもあるから、その短期戦と長期戦をきちんと分けて考えていかないと難しいのとちゃのうかいなという。どちらも場合も「バラ色」なんてあり得ないわけなんだけど、そういう言論がチトね、どうよとは思う。

まあ、またうじけさんの「どっちもどっちかw」って理解されてしまうと、それこそ手に負えないけれども、旗印を明確にして、そこになにかすれば済むというのも、たんなる思考麻痺の、お任せ民主主義とかわらねーわな、という感。

例えば、山本太郎候補が当選したら、脱原発はバラ色に「チェンジ」するのか??? たぶんというか限りなくnoでしょう。そういうことというか。勿論、シニシズムではありませんよ。ただ選挙による数の変化が「バラ色」ではないというだけの話だから、1mmずらせることができるかどうか肝なんでしょ
※ちなみに自民党が躍進するとナショナルを超えた極右へ急旋回はyesですけどね。

なんどもいってるけど、現実の政治に関わることとして、選挙に集中することは、政治アクセスの一つであるからキチンと関わっていくことは大切なことはいうまでもない。だけど、そこだけで「済ませてしまう」ことで、果たして民主主義は機能するのかということ。

困っている人と役所の窓口に足を運んで見えてくること、デモに参加することで政治家に圧力を示威すると同時に見えてくること……等々、いろいろあるのだと思うのだけどね。しかし、やいのやいのと政争談義に惑溺することで、片づけてしまうと、実際のところ権力の都合の良い構造に荷担するだけだろう。

ひさしぶりにめんどくさい話をしたけど、どうもこうも日曜がそうだから、いろんなところから「ここいれてけろ」、「ここいれるな」、「いやいや、うちですよ」って声をかけてくれるのはありがたいのだけど、その声かけが「合意形成」を無視した押し売りのセールスマンがとっかえひっかえだから、まあ、ね。

まあ、それから、これはどの党も同じだけど、もう景気回復する要素なんてないし、何度もいってるけど、生産人口が減少する人口減社会がもうそこまで来ている現在、バブルはあっても恒常的な上昇数値は無理でしょう。ならば、成長戦略よりも、ガツンと悪くならないような戦略と防御策を講じてほしいよ。

熟議民主主義の最大の敵は、合意形成を無視した宣伝合戦にあると思う。









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