覚え書:「ローマ法王:長崎キリシタンは「模範」 潜伏し信仰死守、称賛」、『毎日新聞』2014年01月17日(金)付。


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ローマ法王:長崎キリシタンは「模範」 潜伏し信仰死守、称賛
毎日新聞 2014年01月17日 東京朝刊

一般謁見に現れたフランシスコ・ローマ法王バチカンのサンピエトロ広場で15日、AP

 【ローマ福島良典】世界のキリスト教カトリック信徒約12億人の頂点に立つフランシスコ・ローマ法王は15日、江戸時代に長崎の潜伏キリシタンが聖職者不在の中で約250年間にわたって自分たちで洗礼を授け、信仰を守り続けてきたことを「模範」とたたえた。

 法王はバチカンのサンピエトロ広場での一般謁見で「日本のキリスト教徒は17世紀初めに厳しい迫害を受けた。司祭は追放されて、いなかったが、キリスト教徒は潜伏しながら信仰と祈りを守り、子どもが生まれると父母が洗礼した。洗礼のおかげで生き延びた」と説明。「この出来事から私たちは多くのことを学ぶことができる」と述べた。

 法王が言及したのは長崎・浦上の潜伏キリシタン。禁教下、7世代にわたって信仰を死守してきた農民の男女十数人が1865年に大浦天主堂を訪れ、約250年ぶりに信徒と司祭の出会いが実現した。「信徒発見」と呼ばれ、宗教史上の奇跡と言われている。

 日本全国のカトリックの司教で作る「日本カトリック司教協議会」は2015年が「信徒発見」から150周年にあたることなどから、法王の訪日を招請している。訪日が実現すれば、1981年2月の前々任、ヨハネ・パウロ2世以来2回目となる。法王は昨年7月のブラジル訪問の帰路、今年以降、アジアを訪問したいとの意向を表明した。
    −−「ローマ法王:長崎キリシタンは「模範」 潜伏し信仰死守、称賛」、『毎日新聞』2014年01月17日(金)付。

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