覚え書:「吉野作造とキリスト教 企画展始まりオープニング講演会」、『大崎タイムス』2014年05月28日(水)付。

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吉野作造キリスト教
企画展始まりオープニング講演会

大崎市古川吉野作造記念館 8月3日まで企画展

民本主義の根底にあった教え
「全ての人は神の子」大切に
講師の氏家氏が「関わり」語る

 大崎市古川の吉野作造記念館の20周年記念企画展「吉野作造キリスト教」が25日から始まり、同日、オープニング講演会が行われ、東洋哲学研究所の委嘱研究員、氏家(うじけ)法雄さんが「吉野作造キリスト教思想」と題し、吉野作造キリスト教の関わりについて講演した。
 氏家さんは、大日本帝国憲法が発布され、信教の自由が認められた後の近代日本におけるキリスト教の特色として、「産業革命期で急成長していた都市部の学生に受け入れられた」と説明。
 「精神の修養としてキリスト教に入信する学生が多かった」とし、吉野が所属していた本郷教会でも「会員の約半数が学生を含む19〜28歳の若者だった」と話した。
 さらに、吉野とキリスト教の関係については「吉野の思想や行動を語る上で、キリスト教は切り離せない存在。生涯キリスト教徒として信仰を大事にしてきた」と紹介。「吉野は『全ての人は神の子である』という教えを大切にしてきた。吉野が主張した民本主義の根底にはそうしたキリスト教の教えがあったのでは」と語った。
 この日は、一般市民など約30人が聴講。受講者は真剣な表情を浮かべ、時折メモを取りながら話に耳を傾けていた。
 同企画展は8月3日まで。入館料は一般500円、高校生300円、小中学生200円。入館時間は午前9時から午後5時まで。月曜(月曜祝日の場合は火曜)休館。
    −−「吉野作造キリスト教 企画展始まりオープニング講演会」、『大崎タイムス』2014年05月28日(水)付。

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