覚え書:「ローマ法王:高官を痛烈批判 「バチカンに15の病気」 信仰の初心忘れ「うわさ話のテロ」権力追い求め…」、『毎日新聞』2014年12月24日(水)付夕刊。
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ローマ法王:高官を痛烈批判 「バチカンに15の病気」 信仰の初心忘れ「うわさ話のテロ」権力追い求め…
毎日新聞 2014年12月24日 東京夕刊
(写真キャプション)法王庁高官との会合で演説するフランシスコ・ローマ法王=バチカンで2014年12月22日、AP
【ローマ福島良典】フランシスコ・ローマ法王は22日、キリスト教カトリックの総本山・バチカン(ローマ法王庁)について、信仰の初心を忘れた「精神的なアルツハイマー病」など「15の病気」に取り付かれていると批判した。クリスマスを前に法王庁高官との会合で語った。
法王庁はカトリック教会の「中央政府」にあたる組織。南米アルゼンチン出身の法王は昨年3月の就任以来、法王庁の改革に取り組んでおり、クリスマスにあたって、硬直化した組織の弊害を診断し、高官に心構えを説いた形だ。法王は歯に衣(きぬ)着せぬ発言で知られる。法王は演説の中で「法王庁は人体と一緒で病気や機能不全になる。自己批判をせず、時代に遅れないようにせず、改善しようとしないのであれば病人の身体(組織)だ」と指摘した。
その上で、思い上がった「不死身だとの勘違い」、仕事をするにあたっての「働きすぎ」や「計画の立てすぎ」、他人の陰口をたたく「うわさ話のテロ」、権力を追い求め、メディアを使って他人をけなす「見せびらかし」−−などの「病」を列挙した。
法王庁はイタリア人が主流派を占め、近年、スキャンダルや内部抗争が表面化した。約1300年ぶりに欧州域外から選出されたフランシスコ法王は構造改革を進めているが、内部の抵抗があり、最近のインタビューで「改革は2015年には終わらない」と語った。
−−「ローマ法王:高官を痛烈批判 「バチカンに15の病気」 信仰の初心忘れ「うわさ話のテロ」権力追い求め…」、『毎日新聞』2014年12月24日(水)付夕刊。
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http://mainichi.jp/shimen/news/20141224dde007030040000c.html