日記：「吉野作造:しのぶ　講演と朗読会　仙台で２９日　／宮城」、『毎日新聞』2015年04月26日（日）付。

吉野作造:しのぶ　講演と朗読会　仙台で２９日　／宮城
毎日新聞　2015年04月26日　地方版

　民本主義政治学者、吉野作造（１８７８〜１９３３）の事跡を調査する市民団体「吉野作造通信を発行する会」（仙台市太白区）が２９日、「吉野作造をしのぶ朗読会」を開く。

　「発行する会」の永澤汪恭（ひろやす）事務局長（７３）は、「吉野とポツダム宣言」と題して講演する。終戦直前の１９４５（昭和２０）年７月２６日に連合国が日本に無条件降伏を求めた同宣言の「軍国主義の除去」条項に、吉野の反軍部思想が反映されているとの内容。戦後７０年の平和の源泉をひもとく。

　軍部特権を強く批判する吉野の著作「二重政府と帷幄（いあく）上奏」（２２年）を在米日本人留学生が３５年に英文で紹介。それを、米国務省の同宣言起案グループが軍国主義除去条項起草の論拠の一つにしたという。憲法学者の原秀成さんがその経緯を明らかにしたとしている。

　朗読会は午後２時から仙台市青葉区米ケ袋の片平市民センターで。参加費１００円。問い合わせは同センター電話０２２・２２７・５３３３。【小原博人】
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