日記:「法案の内容なんてどうでもええねん」な訳はない。

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人権を否定し、人間主義の精神を破壊する安全保障関連法に反対する声を上げてから2カ月たちましたが、依然としてそれを押しとどめようとする反論といいますか、誹謗中傷の声は静まるどころか、益々雄々しくなることに絶望を覚えてしまうのですが、絶望がまだ足りていないなーとも実感する昨今です。

さて……と。

与党の一角を占める公明党の支持者、すなわち創価学会の活動家諸氏から、安保関連法に反対する創価学会メンバー寄せられる反論のなかにはおどろくべき言辞もあるのでちょと紹介しておきます。

すなわち、「法案の内容なんてどうでもええねん。(公明党を)支援したら功徳があるんやから、支援したらええねん」云々というもの。

信仰の内発性は最大限に尊重しますので、功徳があるから「支援する」という「内輪の論理」はよしとします。しかしそもそも内心は外形的に「発露」するものですから、「法案の内容なんてどうでええねん」というのは、いかがなものかとなってしまいます。

その人が信仰する、すなわち仏法で説く生命尊厳の主張と抵触するは言うまでもない話ですが、ようするに「自分で考えるな」「自分で考えることは我見だ」「自分の外にある論理に依存せよ」という話になっているようですね。

驚くばかりです。

戦後日本の政治史において、保守も革新も誰もが顧みなかった平和・教育・福祉の分野において、あくなき挑戦をしてきたのが、生命尊厳の仏教の思想に基づき行動してきた公明党、そしてそれを支援する創価学会だったと思います。生命尊厳、人間主義の発露のゆえに、それが展開されていない政治の分野で戦ってきたのだと思います。

しかし、それ信念をスルーして「とにかく支援したらええねん」というのはどうなんでしょうか???

「自分で考えるな」「自分で考えることは我見だ」「自分の外にある論理に依存せよ」で、とにかく「法案の内容なんてどうでもええねん」「功徳があるんやから、支援したらええねん」で世界は平和になって、人間共和の世の中になるんでしょうか???

つまるところ、公明党に「考えること」を「業務委託」して、小さな物語へ退行してお花畑になってしまったという話なのかも知れませんが、驚くばかりです。






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