覚え書:「今週の本棚・新刊:『大相撲 想い出の名力士たち』=武田葉月・著」、『毎日新聞』2015年10月11日(日)付。
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今週の本棚・新刊:『大相撲 想い出の名力士たち』=武田葉月・著
毎日新聞 2015年10月11日 東京朝刊
(双葉文庫・600円)
大相撲秋場所は連日の満員札止め。相撲ブームが再来した。著者は相撲を主なテーマに活躍する女性ノンフィクションライター。
昭和から平成にかけて活躍した20人の名力士たちの相撲人生を説き明かす。外国出身力士初の元関脇・高見山、相撲博士こと元大関・旭國、現相撲解説者の元横綱・北の富士、2度の大関昇進と陥落を経験した魁傑、元横綱・北の湖キラーの元大関・朝潮、元大関・貴ノ花、その息子で「お兄ちゃん」こと元横綱・若乃花ら、生い立ちから角界へ入門のきっかけ、現役時代の活躍ぶり、病気やケガとの闘い、引退後のエピソードなど、知られざる興味深い内容が書かれた短編集。
元益荒雄(ますらお)の阿武松(おうのまつ)親方と元寺尾の錣山(しころやま)親方の特別対談も掲載。圧倒的に強かった元横綱・千代の富士を中心に、元横綱・双羽黒(ふたはぐろ)や、急成長の若貴兄弟らが活躍した現役時代を振り返り本音を語る。両親方は、ともに千代の富士を倒して土俵を盛り上げた。25人の同期で忘年会を開き、ブランデーとウイスキー百数十本を平らげ、200万−300万円支払ったことも想(おも)い出だ。相撲ファンは読んでおきたい。(田)
−−「今週の本棚・新刊:『大相撲 想い出の名力士たち』=武田葉月・著」、『毎日新聞』2015年10月11日(日)付。
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http://mainichi.jp/shimen/news/20151011ddm015070054000c.html