覚え書:「読書日記:ピックアップ 「日本人はどこから来たのか?」ほか」、『毎日新聞』2016年02月09日(火)付夕刊。
-
-
-
- -
-
-
読書日記
ピックアップ 「日本人はどこから来たのか?」ほか
毎日新聞2016年2月9日 東京夕刊
■日本人はどこから来たのか?(海部陽介著・文芸春秋・1404円)
著者は国立科学博物館人類史研究グループ長。壮大なスケールで、人類が日本に到達する道のりをたどる。世界各地の旧石器遺跡、石器の比較調査、DNA分析の成果を活用。日本人の祖先は対馬と沖縄、北海道ルートから別々に日本に達した、とする。さらに三つのグループは、現代の日本人にどうつながっているのかを探る。
■心に残るロングセラー 宮沢賢治名作集(鬼塚りつ子責任編集、保立葉菜版画・世界文化社・1296円)
世代を超えて愛される賢治の名作を児童文学作家らが選んだ。童話集「注文の多い料理店」に収められた「山男の四月」、「鹿踊りのはじまり」など比較的短い10編。漢字にふりがなを、難しい言葉には説明を付けており、小学生から読むことができる。純朴な版画も物語に新しい命を吹き込んでいる。
■恐怖の哲学 ホラーで人間を読む(戸田山和久著・NHK出版新書・1058円)
「東海道四谷怪談」に代表される江戸時代の怪談から、現代のゾンビ映画まで、人間は「恐怖」におののきつつ、時に娯楽にもしてきた。なぜ人間はかくも多彩なものを恐れ、楽しむのか。科学哲学者がその情動を解析する。
−−「読書日記:ピックアップ 「日本人はどこから来たのか?」ほか」、『毎日新聞』2016年02月09日(火)付夕刊。
-
-
-
- -
-
-
読書日記:ピックアップ 「日本人はどこから来たのか?」ほか - 毎日新聞
宮沢賢治名作集 (心に残るロングセラー)
posted with amazlet at 16.03.07
恐怖の哲学—ホラーで人間を読む (NHK出版新書 478)
posted with amazlet at 16.03.07