覚え書:「子どもの本棚 「お・は・よ・う」 [文]広松由希子(絵本評論家・作家)」、『朝日新聞』2016年11月26日(日)付。
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子どもの本棚
「お・は・よ・う」
[文]広松由希子(絵本評論家・作家) [掲載]2016年11月26日
「お・は・よ・う」(あすなろ書房=新刊)
日曜の朝、もうすぐ1年生になるよしおは、本を抱えて「このじ、なんてよむの?」。家族に1文字ずつ聞いて回ります。「お」は、おひさまのお。「は」は、はるかぜのは。「よ」は? 字面だけじゃない、ふくよかな読みを教わります。穏やかな陽光と家族の笑顔。はじめての読むよろこびをあたたかく描いた絵本=5歳から(今村葦子文、平澤朋子絵、1200円=税抜き)
「はぐ」(福音館書店=既刊) 静かな海辺。下手からラクダ、上手からシマウマが登場し、「はぐ」と抱き合います。ペンギンとワニ、タコとおじさんなど意外かつ似合いのペアが次々と「はぐ」。海も陸も、種別も越えた動物同士。地球の向こうに沈む夕日を背に「あえてよかったー」。ナンセンスな笑いと、平和なぬくもりに包まれます=2歳から(佐々木マキ作、900円=税抜き)
−−「子どもの本棚 「お・は・よ・う」 [文]広松由希子(絵本評論家・作家)」、『朝日新聞』2016年11月26日(日)付。
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http://book.asahi.com/reviews/column/2016112800004.html