覚え書:「折々のことば:687 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年03月07日(火)付。
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折々のことば:687 鷲田清一
2017年3月7日
一方は鑿(のみ)で石のなかに物語を彫り刻み、他方は、区切り、韻律、半諧音によって人間の記憶のなかに物語を彫り刻む。
(アラン)
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建築と詩についてフランスの哲学者はこのように書いた。建物の装飾はその構造に「服従」し、詩の韻律や脚韻は記憶に「奉仕」する。芸術においては、「ひとつたりと余計な石を置くまい」という、石工のメチエ(職人の技)がまずもって貫かれるべきで、想像力ははしゃぎ回ってはならないのだと。「プロポ」(山崎庸一郎訳)から。
−−「折々のことば:687 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年03月07日(火)付。
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http://www.asahi.com/articles/DA3S12828824.html