覚え書:「折々のことば:716 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年04月05日(水)付。

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折々のことば:716 鷲田清一
2017年4月5日

 とはいえ、お花見があってこその桜である。

 (勝木俊雄

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 桜の名所案内ではなく、桜の文化論でもなく、〈生き物〉としての桜の研究と保全に尽くしてきた樹木学者の著書「桜」から。染井吉野は寿命が短い、剪定(せんてい)してはならないといった俗信を一つ一つ正しつつ、自生するのではない栽培品種は特に、育てる人間の理解と手入れなしには生き存えるのも難しいと説く。見る者としてはただ、散り際の、その潔すぎるところがちと怖い。
    −−「折々のことば:716 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年04月05日(水)付。

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http://www.asahi.com/articles/DA3S12877007.html


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