覚え書:「折々のことば:744 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年05月04日(木)付。

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折々のことば:744 鷲田清一
2017年5月4日

 若いとき、ひなげしの花びらを通して輝く光に心を奪われる時間があったろうか。

 (メイ・サートン

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 年齢によって人は異なる現実にふれる。不死身の青春、生業に忙しい中年を経て老いを迎え、こんどは「生きること自体」を玩味するようになる。若者に「手を貸す」喜びももてるようになる。そういう変化と成長のなかにこそ人生の「冒険」はあるのに、どうして「若さ」にばかり人はこだわるのかと、米国の詩人・小説家は訝しむ。「夢見つつ深く植えよ」(武田尚子訳)から。
    −−「折々のことば:744 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年05月04日(木)付。

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http://www.asahi.com/articles/DA3S12922694.html





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