覚え書:「折々のことば:822 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年07月24日(月)付。
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折々のことば:822 鷲田清一
2017年7月24日
怪しんで殺(あや)める前に、誤りを避けることこそ、大事ではないか。
(中西進)
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「怪しむ」「殺める」、そして「誤」と「謝」、二つの「あやまる」。ものの模様や筋目を意味する「あや」がいずれの語にも含まれている。これらは、ものの筋目が歪(ゆが)むという危うい事態、もしくはその解消を意を意味する語群なのかも。誤れば謝る、誤っていなければ謝らない。詭弁や言い逃れ、糾弾より先にこの節目を守るべきと国文学者は言う。随想「誤ると謝る」(「潮」8月号)から。
−−「折々のことば:822 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年07月24日(月)付。
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http://www.asahi.com/articles/DA3S13052617.html