覚え書:「折々のことば:838 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年08月09日(水)付。
-
-
-
- -
-
-
折々のことば:838 鷲田清一
2017年8月9日
根拠が示されていなくとも、「ああそうなんだ……」と事態の確認材料を提供できれば、神話は神話としての使命を果たしている
(苅谷剛彦)
◇
1990年代のこと。「個性」や「創造性」といった教育論の神話が「社会の構造問題との接点」で検証されることなく独り歩きしていると、教育学者は指摘した。現在、政治の場面でも、事の帰趨が「事実に照らした妥当性」にもとづく説明によってではなく、イメージの強度によって左右されていないか? 『大衆教育社会のゆくえ』から。
−−「折々のことば:838 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年08月09日(水)付。
-
-
-
- -
-
-
https://www.asahi.com/articles/DA3S13078588.html
大衆教育社会のゆくえ―学歴主義と平等神話の戦後史 (中公新書)
posted with amazlet at 18.01.08