覚え書:「折々のことば:904 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年10月16日(月)付。
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折々のことば:904 鷲田清一
2017年10月16日
殺されかけてもほんとうに死なないためには、かくれるのです。身をかくすのです。
(鶴見和子)
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人びとから差別され、住み場を奪われ、森の中へ、山の中へ、離れ島へと追いやられていった人たちの「かくれ里」。そこで時間をかけて培われた「自然から奪ったものを、自然に返してゆく」という生活原理と、生者と死者とが隣り合う「ぼかしの領域」。その中にこそ「これからの世の中を照らしていくひとつの指針」があると、社会学者は説く。『殺されたもののゆくえ』から。
−−「折々のことば:904 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年10月16日(月)付。
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