覚え書:「折々のことば:969 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年12月22日(金)付。
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折々のことば:969 鷲田清一
2017年12月22日
内と外との区別は、自と他との区別が入りこんでくるところでのみ可能になる
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白い球面に○を書く。円周のいずれの側を内とし外とするかは、それだけでは決定不能である。円周のいずれの側に自分を置くかによって内/外は決まる。排外主義は自分のいるこの「内」からのみ発する視線であって、こちらの「内」と向こうの「内」とが共存できるのは、互いの「内」をよく想像できる時だけだ。フランスの哲学者の『存在と所有』(渡辺秀・広瀬京一郎訳)から。
−−「折々のことば:969 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年12月22日(金)付。
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存在と所有 (1970年) (実存主義叢書〈11〉)
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