2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

待てと言ふに 散らでしとまる ものならば 何を桜に 思ひまさまし

- 待てと言ふに 散らでしとまる ものならば 何を桜に 思ひまさまし 読人知らず −−『古今和歌集』(巻二春歌下 0070) - 昨日の続きのようで恐縮ですが、4/2も櫻の開花が「いいかんじ」でしたので、ひとつ。 月末から月初にかけて少し暖かい日が続いたからで…

苦しんで獲得した、よりよき幸福

- 罪と憂いとは、人生において密接なつながりを持つ。だから、ここでも、それらは幸福への道をさえぎる連合した生涯として諸君の前にあらわれて来るのである。 通常、まず罪をば生活からとり除かねばならぬ。そののちに初めて、憂いを追い払うことも本気に考…

司馬遼太郎が嫌悪した『だらしない成熟』に向かう日本

- 坂本竜馬も土方歳三も秋山兄弟も、それから彼らが活躍した幕末日本、明治日本もみな青春であった。そうして青春とは突然断絶するのである。竜馬は道なかばで横死し、歳三はさわやかに覚悟の死を受容した。一個の俗人としても、青春は断絶した方が潔く、ぐ…