2012-04-27から1日間の記事一覧

書評:小河原正道『近代日本の戦争と宗教』講談社 2010年。

幕末から日露戦争まで、仏教・神道・キリスト教の各派の戦争「適応」「従属」から何を学ぶか。小河原正道『近代日本の戦争と宗教』講談社 2010年。近代日本というドラマを創造するさい、宗教はどのような役割を果たしたのだろうか。戦争という切り口からその…

奴隷の学問をのり越えて:「新しい思想」という看板で勝負する限り、次に「新しい思想」が流入してくると、その新鮮さが失われていく

- 筆者は、吉野作造の「民本主義論」を高く評価するものである。その内には、「明治デモクラシー」のすべてが吸収されているからである。二大政党制、普通選挙、社会民主主義だけでなく、悪名高い「主権在君」の容認についてすら、「明治デモクラシー」の「…