2013-06-29から1日間の記事一覧

覚え書:「書評:統合の終焉―EUの実像と論理 [著]遠藤乾 [評者]渡辺靖」、『朝日新聞』2013年06月23日(日)付。

- 統合の終焉―EUの実像と論理 [著]遠藤乾 [評者]渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学) [掲載]2013年06月23日 [ジャンル]国際 ■柔軟で奥深い多面的な政治体 昨秋、欧州連合(EU)加盟国の対外文化機関の連合体であるEUNICの本部(ブリュッセル)を訪れ…

覚え書:「書評:青い花 辺見庸 著」、『東京新聞』2013年06月23日(日)付。

- 青い花 辺見庸 著 2013年6月23日 ◆大災厄をさまよう魂 [評者]横尾和博=文芸評論家 本書は現代の「黙示録」だ。文学はイメージであり、ビジョンである。瓦礫(がれき)と廃墟(はいきょ)をこれほどまでに鮮やかに、激しく描いた作品を私はほかに知らな…

書評:イーヴァル・ロー=ヨハンソン(西下彰俊、渡辺博明、兼松麻紀子訳)『スウェーデン 高齢者福祉改革の原点 ルポルタージュからの問題提起』新評論、2012年。

本書はスウェーデンの老人ホームの現状を批判したヨハンソンの古典的名著『スウェーデンの高齢者』(52年)、『老い』(49年)を翻訳・収録した一冊。原著の写真も一部が収録されている。高福祉で有名な北欧だがはじめからそうであったわけではない。そ…