2013-10-17から1日間の記事一覧

覚え書:「書評:かくて老兵は消えてゆく 佐藤 愛子 著」、『東京新聞』2013年10月13日(日)付。

- かくて老兵は消えてゆく 佐藤 愛子 著 2013年10月13日 ◆冷徹に退き際見つめ [評者]岸本葉子=エッセイスト エッセイはリズムである。かったるい調子だと、読み通してもらえない。本書は小気味よいテンポでもって、一編一編最後まで読者を引っ張っていく…

覚え書:「書評:パウル・ツェラン 飯吉 光夫 著」、『東京新聞』2013年10月13日(日)付。

- パウル・ツェラン 飯吉 光夫 著 2013年10月13日 ◆ユダヤ詩人の魂読む [評者]守中高明=詩人・早稲田大教授 戦後ドイツ語圏における至高の詩人パウル・ツェラン−その作品を半世紀にわたって傑出した翻訳を通して紹介し続けてきた第一人者による全論考をま…

日記:ナショナリズムに勝てるのは反ナショナリズムではなくて、べつのかたちのナショナリズムだが、これにも当然、限界がある訳でして・・・

横浜旅行への渦中、ちょうど、藤井聡『新幹線とナショナリズム』(朝日新書)を読んだのだけど、ていよく裏切られた。世界に冠たる日本復活のために新幹線はナショナリズムで作られたけれども、その心象と政治思想史を腑分けするのかと思いきや、豊かさと絆…