2013-12-02から1日間の記事一覧

覚え書:「薬と文学 病める感受性のゆくえ [著]千葉正昭 [評者]出久根達郎(作家)」、『朝日新聞』2013年11月24日(日)付。

- 薬と文学 病める感受性のゆくえ [著]千葉正昭 [評者]出久根達郎(作家) [掲載]2013年11月24日 [ジャンル]文芸 ■麻酔剤はねむりぐすりなのか たいていの小説に種々の薬が登場する。何気なく読みすごしているが、果たして薬の成分は何なのか。実際の薬効は文…

覚え書:「『アルプ』の時代 [著]山口耀久 [評者]角幡唯介(ノンフィクション作家・探検家)」、『朝日新聞』2013年11月24日(日)付。

- 「アルプ」の時代 [著]山口耀久 [評者]角幡唯介(ノンフィクション作家・探検家) [掲載]2013年11月24日 [ジャンル]ノンフィクション・評伝 ■心の対話表現した山岳文芸誌 串田孫一、尾崎喜八、深田久弥、畦地梅太郎、辻まこと……。かつて名だたる文人、詩人、…

書評:子安宣邦『思想史家が読む論語 「学び」の復権』岩波書店、2010年。

子安宣邦『思想史家が読む論語 「学び」の復権』岩波書店、読了。「論語」ほど注解の多い書物はあるまい。しかし、オリジナルとコピーの豊穣さが読み手を幻惑してしまう。本書は、思想史を踏まえた上で、「読む」意義を一新する一冊。本書を読むうちに「論語…