2014-07-04から1日間の記事一覧

覚え書:「境界の町で [著]岡映里 [評者]佐倉統(東京大学教授・科学技術社会論)」、『朝日新聞』2014年06月29日(日)付。

- 境界の町で [著]岡映里 [評者]佐倉統(東京大学教授・科学技術社会論) [掲載]2014年06月29日 [ジャンル]文芸 ■「膜」を介して被災地に触れる 言葉が、深く、読み手の心に沁(し)み入ってくる。ずんずん突き刺さるのでも、がんがん飛び込んでくるのでもなく…

覚え書:「謎ときガルシア=マルケス [著]木村栄一 [評者]いとうせいこう(作家・クリエーター)」。『朝日新聞』2014年06月29日(日)付。

- 謎ときガルシア=マルケス [著]木村栄一 [評者]いとうせいこう(作家・クリエーター) [掲載]2014年06月29日 [ジャンル]文芸 ■魔術的魅力の背景、誠実に解説 今年の4月に87歳で亡くなったラテンアメリカ文学の巨匠、ノーベル文学賞受賞者でもあるガブリエ…

覚え書:「書評:利休の茶杓 山本 兼一 著」、『東京新聞』2014年06月29日(日)付。

- 利休の茶杓 山本 兼一 著 2014年6月29日 ◆文化が持つ力に迫る [評者]末國善己=文芸評論家 幕末の京で骨董商(こっとうしょう)を営む真之介・ゆず夫妻を主人公にした<とびきり屋見立て帖>シリーズの第四弾となる本書は、著者の急逝で最終巻となってし…

書評:茨木のり子(谷川俊太郎編)『茨木のり子詩集』岩波文庫、2013年。

- 言葉が多すぎる というより 言葉らしきものが多すぎる というより言葉と思えるほどのものが無いこの不毛 この荒野 賑々しきなかの亡国のきざし さびしいなあ うるさいなあ 顔ひんまがる −−茨木のり子「賑々しきなかの」、谷川俊太郎編『茨木のり子詩集』岩…