すごいのは日本人というマスではなく、状況と向かいあう一人一人の人間だ







昨夜、少しツィートした内容で恐縮ですが、やっぱり大事だと思うので、ブログの方にものこしておきます。

自然災害は、まさに「天災」ですから防ぎようがありません。

だから、この大地のひとびとは、その情況をうけとめ、ほかのひとと手を取り合いながら、前へ進もうと努力しております。そのことは被災地の方も同じですし、被災されなかった地域の方も同じです。

だから、災害に乗じた混乱もパニックも極めて少なく、人間が他の人間のためにと手をさしのべる姿は確かに美しい。

そしてそれが日本でリアルタイムに推移している。

しかし、そのことを「だから日本人はすごい」という言説に等値するのはやめよう。

すごいのは日本人というマスではなく、状況と向かいあう一人一人の人間だからだ。

ひとりひとりの人間こそ英雄なのです。

だから現在進行形で推移している善の営みをちっぽけな「日本」という枠組みに排他的・独占的に還元しないようにしたいと思う。

他の誰にも・抽象的な集合としての固有名詞にも還元されない代換え不可能なひとりひとりの人間がすごいんです。

そのために手を結ぼう。

そして祈ろう。

できることをしよう。

状況よりも考え方を優先させた偉そうなもの言いですいませんでしたが、ぼくはそう思う。以上。

因みに今日はホワイトデーですね。

全国の男性諸氏へ

こんなときだから言いますが、物でなくいいですから、少し愛と真心といたわりの心を増量した言葉を大切な人に捧げて下さい。


⇒ ココログ版 すごいのは日本人というマスではなく、状況と向かいあう一人一人の人間だ: Essais d'herméneutique