東京から少し離れて……




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 人間はみな、その内的本性に従って、一個の宇宙(コスモス)、その中で現実の世界全体とすべての偉大な歴史的時代とが反映し、内在する一個のミクロコスモス(小宇宙)である。かれはたんに世界の微々たる断片ではない。あるいはまだ自己の意識状態の未熟さによって閉ざされていようとも、その意識が拡大し明晰になるにつれて内的に開かれてくる一種の大きな世界である。
    −−ベルジャーエフ(氷上英廣訳)『歴史の意味』白水社、1998年、34頁。

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少し所用で、金曜日から香川県へ。

新幹線が東京から西へむかえばむかうほど、大地が豊かになってくることを実感します。

東京集中というのは、時代の錯覚、あるいは砂上の楼閣の異名かもしれませんね。







⇒ ココログ版 東京から少し離れて……: Essais d'herméneutique




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