哲学の目的は思考の論理的明晰化である。
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四・二二
哲学の目的は思考の論理的明晰化である。
哲学は学説ではなく、活動である。
哲学の仕事の本質は解明することにある。
哲学の成果は「哲学的命題」ではない。諸命題の明確化である。
思考は、そのままではいわば不透明でぼやけている。哲学はそれを明晰にし、限界をはっきりさせねばならない。
−−ウィトゲンシュタイン(野矢茂樹訳)『論理哲学論考』岩波文庫、2003年、51頁。
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今日から後期の「哲学」の授業。
「早ッ!!!」
……って思いきや、去年は13日から授業開始してたようにて……今時の学生さんは夏休み短いんだなアと驚きつつも、授業は無事に終了。
真夏のような34度でしたが、初回の講義に参加されたみなさまありがとうございました。
哲学とはカント(Immanuel Kant,1724−1804)も指摘している通り、なにかできあがった「哲学なるもの」を学習するのが哲学ではありません。
みなさんのもっている言葉にならない考えや観念、生活実感に言葉を与え、明晰にしていくのも哲学のひとつ。
これから15回、どうぞよろしくお願いします。
しかし、今日は暑かった。
⇒ ココログ版 哲学の目的は思考の論理的明晰化である。: Essais d'herméneutique