君ならで 誰にか見せむ 梅の花 色をも香かをも 知る人ぞ知る


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 君ならで 誰にか見せむ 梅の花 色をも香かをも 知る人ぞ知る 紀友則
     −−0038「巻一 春歌上」、『古今和歌集

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ちょいと用事があって近所をまわっていたのですが、造園やの植え込みの梅のつぼみが大きくなっておりました。

これから一ヵ月、すさまじい寒さが東京を包み込むことでしょうが、その風雪にたえ、まもなく、その大きな花びらを開かんとする自然のたくましさに、ハッと息を呑む思い。





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