日記:Go to the people


Go to the people
live among them
love them
learn from them
start with what they know
build on what they have

But of the best leader
when the task is accomplished
the work is done
people all remark
we have done it ourselves
晏陽初(Yen Yang Chu)


南原繁研究会での印象録を少し残しておきます。

先の研究発表会では、結核予防会結核研究所所長・石川信克「国際医療協力の平和論的意義ーアジア・アフリカでの体験」から始まりましたが、石川所長が結核医療活動のなかで、大切なのは、「プログラムを持っていくのではない、プロブレムを発見するのだ」と語っていた点です。

氏は、大学院の教育現場でもこの言葉を大切にしているという。

そして、国際貢献の理想的ありかたとして、近代中国の平民教育・農村建設運動の指導者・晏陽初の詩を紹介されておりましたがこのところにつきるのでしょう。

南原繁研究会で僕が一番感動したのは、がん哲学外来や結核予防会結核研究等々……国内外の医療現場の話に見られるそれですが、南原繁の思想を活かしていこうという草奔の人々が存在し、そうした他者と関わっていこうという取り組みを試行錯誤しながら自ら行っていることです。

誰かに頼まれたとか、組織化された上意下達ではなく、啓発を受けた一人一人が動いている。その目標が素晴らしく、だれしもそうしたほうがいいようなことであったとしても、それが強制や号令によってなされてしまうのであれば、最終的には本来掲げたものとまったくことなる地平に着地することの方が多いことを勘案するならば、これはすごいことだと思います。




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晏陽初―その平民教育と郷村建設
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