覚え書:「折々のことば:682 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年03月02日(木)付。
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折々のことば:682 鷲田清一
2017年3月2日
アホか、おまえは!
(人類学の研究会で)
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1970年代、国立民族学博物館を交点とする関西の人類学者たちの集いでは、こんな連帯(?)の罵声が飛び交ったと友人は言う。異なる地域の生活文化を知るためなら何でも食い、何でも験(ため)す、若い研究者たちの容赦なき相互批判。誰もが“とりすました学問”など無用と息巻いていた。自分をこれまで象ってきた文化の頑迷な基盤を必死で切開し、揺さぶろうとしていた。
−−「折々のことば:682 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年03月02日(木)付。
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http://www.asahi.com/articles/DA3S12820986.html