覚え書:「折々のことば:820 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年07月22日(土)付。
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折々のことば:820 鷲田清一
2017年7月22日
文学者の生原稿を読む時は……耳を澄ませてその文章の底に流れている語調とリズムをできるだけ注意深く聴き取ること
(坂本忠雄)
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かつて小林秀雄から「読みの浅さ」を警(いまし)められた文芸誌「新潮」の元編集長は、以後「眼(め)で字面を追う」のでなく、文にこう向かうよう自らに課したと言う。言葉はいのちの弾みを圧縮したもの。その息遣いごと抱擁するのでなければ、言葉に託されたものを聞きそびれてしまうということか。『小林秀雄と河上徹太郎』のあとがきから。
−−「折々のことば:820 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年07月22日(土)付。
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http://www.asahi.com/articles/DA3S13049107.html