2018-06-15 覚え書:「折々のことば:929 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年11月10日(金)付。 覚え書 - 折々のことば:929 鷲田清一 2017年11月10日 国家と密着するのが「あたりまえ」になると、自由に息を吸うことがどんな感覚だったのかさえ忘れてしまう。 (松村圭一郎) ◇ エチオピア社会を調査する文化人類学者は、言論統制は厳しいが「戸籍」という制度をもたないこの国と比べ、日本が本当に自由な国と言えるかと問う。誕生と死、単一の名と性別の登録を義務づけられ、それを前提に「私」のあり方が承(かたど)られるので、自分の存在を揺さぶる範囲もひどく狭まってくると。『うしろめたさの人類学』から。 −−「折々のことば:929 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年11月10日(金)付。 - 折々のことば:929 鷲田清一:朝日新聞デジタル うしろめたさの人類学posted with amazlet at 18.06.08松村圭一郎 ミシマ社 売り上げランキング: 12,563Amazon.co.jpで詳細を見る