2013-09-20から1日間の記事一覧

覚え書:「安部公房とわたし [著]山口果林 [評者]福岡伸一」、『朝日新聞』2013年09月15日(日)付。

- 安部公房とわたし [著]山口果林 [評者]福岡伸一(青山学院大学教授・生物学) [掲載]2013年09月15日 [ジャンル]ノンフィクション・評伝 ■覚悟感じる切実な自己回復の書 まず驚かされるのは、カバーの4枚の写真の著者の表情だ。やさしく柔らかでさりげない。…

覚え書:「血盟団事件 [著]中島岳志 [評者]角幡唯介」、『朝日新聞』2013年09月15日(日)付。

- 血盟団事件 [著]中島岳志 [評者]角幡唯介(ノンフィクション作家・探検家) [掲載]2013年09月15日 [ジャンル]歴史 ■独善に傾いた正義、内部から覗き見る 冒頭から一気に引き込まれた。話は五・一五事件で元陸軍軍人の西田税を狙撃した血盟団員・川崎長光への…

書評:西村佳哲『いま、地方で生きるということ』ミシマ社、2011年。

- しかし思い返してみると、奈良のフォーラムで広瀬さんから聞いていた自然学校は、それともまた少し違うものだった。 彼は多くの人が「田舎には仕事がない」と言うけどそんなことをないんだ、と話していた。それは勤め先がない、つまりいわゆる会社のような…