2014-07-03から1日間の記事一覧

覚え書:「書評:漢字世界の地平 齋藤 希史 著」、『東京新聞』2014年06月29日(日)付。

- 漢字世界の地平 齋藤 希史 著 2014年6月29日 ◆中華はどう受容されたか [評者]平川祐弘=東京大名誉教授 著者は本書で、漢字とは何かから始めて、漢字が日本に入りどう機能したか、訓読、翻訳の実態は何かを頼山陽などを例に説明する。さらに、漢字圏とし…

覚え書:「書評:谷川雁 永久工作者の言霊 松本 輝夫 著」、『東京新聞』2014年06月29日(日)付。

- 谷川雁 永久工作者の言霊 松本 輝夫 著 2014年6月29日 ◆伝説的詩人 沈黙の十五年 [評者]正津勉=詩人 谷川雁(がん)? いったいそれは誰でまた何をした人なのか。今はそんな読者が大半かもしれない。しかし評者ら一九六〇、七○年代の青春世代にとって谷…

覚え書:「今週の本棚:斎藤環・評 『サルなりに思い出す事など』=ロバート・M・サポルスキー著」、『毎日新聞』2014年06月29日(日)付。

- 今週の本棚:斎藤環・評 『サルなりに思い出す事など』=ロバート・M・サポルスキー著 毎日新聞 2014年06月29日 東京朝刊 (みすず書房・3672円) ◇愛すべきヒヒの死、根底に怒りと祈り まずはタイトルの勝利である。もし今年のタイトル翻訳賞なんても…

日記:集団的自衛権閣議決定という暗黒時代を生きるということ。

集団的自衛権閣議決定で決められた「行使の条件」には「明白な危険」「我が国の存立」という言葉が出てくるが、これは、いかようにでも解釈できる。太平洋戦争開戦の詔書には「自存自衛」のためとあった経緯を考えると(そしてあらゆる開戦の名目は「自存自…