2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「折々のことば:人民はなほ社中の人のごとく、一人にて主客二様の職を勤むべきものなり 162=鷲田清一」、『朝日新聞』2015年09月13日(日)付。

- 人民はなほ社中の人のごとく、一人にて主客二様の職を勤むべきものなり。 (福沢諭吉) ◇ 国家は、人民が申し合わせて作った「会社」(団体)のようなもの。つまり国民が「会社」の主人で、政府は支配人のようなもの。国民はふだんはその支配人に会社の運…

覚え書:「鈴木さんにも分かるネットの未来 [著]川上量生 [評者]武田徹(評論家・恵泉女学園大教授)」、『朝日新聞』2015年08月30日(日)付。

- 鈴木さんにも分かるネットの未来 [著]川上量生 [評者]武田徹(評論家・恵泉女学園大教授) [掲載]2015年08月30日 [ジャンル]IT・コンピューター 社会 ■理詰めで解説、先行くヒント 著者はニコニコ動画で急成長したネット企業の経営者でありながらスタジオ…

覚え書:「下山事件 暗殺者たちの夏 [著]柴田哲孝 [評者]原武史(明治学院大学教授・政治思想史)」、『朝日新聞』2015年08月30日(日)付。

- 下山事件 暗殺者たちの夏 [著]柴田哲孝 [評者]原武史(明治学院大学教授・政治思想史) [掲載]2015年08月30日 [ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝 ■昭和史最大の謎、執着する覚悟 1949年7月5日に初代国鉄総裁の下山定則が行方不明となり、6日に…

覚え書:「新版 軍艦武藏(上・下) [著]手塚正己 [評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)」、『朝日新聞』2015年08月30日(日)付。

- 新版 軍艦武藏(上・下) [著]手塚正己 [評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家) [掲載]2015年08月30日 [ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 ■訓練や生活を再現、共同体描く 評者が手塚氏にお会いした時、本作の取材秘話を伺ったことがある。武蔵…

日記:教義とその歴史にどろを塗る行為

キリスト教を研究する一宗教学者として一言だけ言っておきます。個々の人間の自立(自律)と、他者との共生を説き、世界平和を希う信仰に啓発された人間が、今回の安保法案可決に喜々として喜んでいるのであれば、それは自らの信仰を裏切ることであり、その…

覚え書:「声 デモ 人生破壊されぬよう集結=作家・森村誠一」、『朝日新聞』2015年09月13日(日)付。

- 声 デモ 人生破壊されぬよう集結 作家 森村誠一(東京都 82) 安保法案に反対するデモの参加者が国会前に12万人集合した。東京・新宿の繁華街にも1万2千人がはせ参じた。安倍政権が強行する戦争可能国家への改造、民主主義の否定に対して危機感を抱…

覚え書:「大転換 新しいエネルギー経済のかたち [著]レスター・R・ブラウンほか [評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)」、『朝日新聞』2015年08月30日(日)付。

- 大転換 新しいエネルギー経済のかたち [著]レスター・R・ブラウンほか [評者]諸富徹(京都大学教授・経済学) [掲載]2015年08月30日 [ジャンル]経済 科学・生物 ■太陽光と風力への潮流、力強く 環境保護の旗手レスター・ブラウンによる「現役最後の書」。…

覚え書:「竹内敏晴 [著]今野哲男 [評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)」、『朝日新聞』2015年08月30日(日)付。

- 竹内敏晴 [著]今野哲男 [評者]宮沢章夫(劇作家・演出家) [掲載]2015年08月30日 [ジャンル]ノンフィクション・評伝 ■要約を拒否した「新しい人」の姿 六〇年代演劇の、そのひとつ前の世代として、「代々木小劇場=演劇集団・変身」の創作活動ののち、「竹…

覚え書:「オープンダイアローグとは何か [著・訳]斎藤環 [評者]大竹昭子(作家)」、『朝日新聞』2015年08月30日(日)付。

- オープンダイアローグとは何か [著・訳]斎藤環 [評者]大竹昭子(作家) [掲載]2015年08月30日 [ジャンル]医学・福祉 社会 薬物をほとんど使わずに対話の力で統合失調症さえも治す「オープンダイアローグ」という方法がフィンランドで着実に効果をあげ、公…

覚え書:「『憲法の危機』思いは一つ 学生メンバーと元最高裁判事」、『朝日新聞』2015年9月16日(水)付。

- 「憲法の危機」思いは一つ 学生メンバーと元最高裁判事 伊木緑、後藤遼太 市川美亜子2015年9月16日 安保法案に対する意見書について話す元裁判官ら=15日、東京・霞が関 与党が安全保障関連法案の採決を今週中にも目指す中で、15日の参院特別委の中央…

覚え書:「ことばはゴムのように 安保法案、解釈が伸びていく不安 国語辞典編纂者・飯間浩明」、『朝日新聞』2015年09月09日(水)付。

- ことばはゴムのように 安保法案、解釈が伸びていく不安 国語辞典編纂者・飯間浩明 2015年09月09日 連休を前に、「旅行へ行こう」とせがまれた親。「よし、では遠出するか」と答えた。ところが、実際の「遠出」は日帰りのピクニックだった――よくある展開で…

覚え書:「【書く人】常識疑う訓練をしよう『生き延びるための作文教室』 早稲田大教授 石原 千秋さん(59)」、『東京新聞』2015年08月30日(日)付。

- 【書く人】常識疑う訓練をしよう『生き延びるための作文教室』 早稲田大教授 石原 千秋さん(59) 2015年8月30日 写真 学校の課題として出される作文や読書感想文は、悩みの種だ。「自由に何でも書いていい」と言われても、それは建前でしかない。道徳的…

覚え書:「書評:無学問のすすめ 伊東 祐吏 著」、『東京新聞』2015年08月30日(日)付。

- 無学問のすすめ 伊東 祐吏 著 2015年8月30日 写真 ◆縛られないで考える [評者]長山靖生=思想史家 学問に縛られるな、無学問で行こうと著者は勧めるが、バカでいいと言っているわけではない。自分の頭で考えられるよう心身を磨けというのが趣旨だ。 今、…

覚え書:「書評:赦すこと ジャック・デリダ 著」、『東京新聞』2015年08月30日(日)付。

- 赦すこと ジャック・デリダ 著 2015年8月30日 ◆信仰超える力を探る [評者]細見和之=大阪府立大教授 以前『赦(ゆる)し その遙(はる)かなる道』と題された韓国のドキュメンタリー映画を観(み)たことがある。母と妻と息子を惨殺された男がその若い犯…

日記:デモで全てが変わると思っているほど、参加している人はお花畑でも自己陶酔でもありませんよ。

いまだに安保反対のデモを茶化したり、したり顔で「自己陶酔で社会性皆無」(キリッみたいなのがいるので、何度か参加した人間として、そしてその場で人々と語り合った人間として少しだけ言及しておきます。デモで全てが変わると思っているほど、参加している人…

覚え書:「<安保関連法案反対運動>「最大デモ」の扱い、各紙で割れる」、『毎日新聞』2015年09月07日(月)付。

- <安保関連法案反対運動>「最大デモ」の扱い、各紙で割れる 2015年09月07日(写真キャプション)安全保障関連法案に反対する集会で、国会正門前の道路を埋め尽くす人たち=東京都千代田区で8月30日、本社ヘリから森田剛史撮影 8月30日の安全保障関…

覚え書:「書評:悲素 帚木 蓬生 著」、『東京新聞』2015年08月30日(日)付。

- 悲素 帚木 蓬生 著 2015年8月30日 ◆カレー事件を医師の目で [評者]千街晶之=文芸評論家 犯罪史に残るほど有名な毒物事件ならば、その毒物が何であるかが思い浮かぶ。一九四八年の帝銀事件ならば青酸化合物、一九九五年のオウム真理教事件ならばサリン、…

覚え書:「書評:生きて帰ってきた男 ある日本兵の戦争と戦後 小熊 英二 著」、『東京新聞』2015年08月30日(日)付。

- 生きて帰ってきた男 ある日本兵の戦争と戦後 小熊 英二 著 2015年8月30日◆平凡な父の一生 聞き書き [評者]川村湊=文芸評論家 一人の「平凡」な男が、シベリアから帰ってきた。若い兵士として関東軍に徴兵され、敗戦後に旧満洲でソ連軍の捕虜になり、シ…

覚え書:「出版:精神科医・斎藤環さん「オープンダイアローグとは何か」 妄想、幻覚 対話で抜け出す」、『毎日新聞』2015年08月30日(日)付。

- 出版:精神科医・斎藤環さん「オープンダイアローグとは何か」 妄想、幻覚 対話で抜け出す 毎日新聞 2015年08月30日 東京朝刊 フィンランドで実践されている精神疾患の治療法「オープンダイアローグ」が注目されている。特徴は、薬物や入院ではなく、患者…

覚え書:「朝日歌壇:永田和宏選」、『朝日新聞』2015年09月08日(月)付。

- 朝日歌壇 永田和宏選総理大臣からその国を守らねばならないといふこの国の危機 岡山市・梶谷 丁寧に説明する程「支持する」が「しない」を越える今朝の新聞 長野市・関 九条を守れと教えし三十余年如何に見ているこの夏の卒業生(こ)ら 藤沢市・中嶋[評]…

覚え書:「97歳「共育」問い続ける 教育研究者・大田堯さん、平和と命の勉強会20年」、『朝日新聞』2015年09月05日(土)付。

- 97歳「共育」問い続ける 教育研究者・大田堯さん、平和と命の勉強会20年 2015年9月5日大田堯さん(右から3人目)を囲んで話題を語る中小企業家ら=さいたま市緑区 安全保障関連法案が突きつけられた戦後70年の夏、学びを変えることから命と平和に向…

覚え書:「今週の本棚・本と人:『君死に給ふことなかれ 神風特攻龍虎隊』 著者・古川薫さん」、『毎日新聞』2015年08月30日(日)付。

- 今週の本棚・本と人:『君死に給ふことなかれ 神風特攻龍虎隊』 著者・古川薫さん 毎日新聞 2015年08月30日 東京朝刊 (幻冬舎・1728円) ◇戦後70年にして描く特攻隊 著者・古川薫(ふるかわ・かおる)さん 1945年7月29日、神風特別攻撃隊に…

覚え書:「今週の本棚:若島正・評 『新車のなかの女』/『欺きの家 上・下』」、『毎日新聞』2015年08月30日(日)付。

- 今週の本棚:若島正・評 『新車のなかの女』/『欺きの家 上・下』 毎日新聞 2015年08月30日 東京朝刊 ◆『新車のなかの女』=セバスチアン・ジャプリゾ著 (創元推理文庫・1210円) ◆『欺きの家 上・下』=ロバート・ゴダード著 (講談社文庫・各11…

覚え書:「今週の本棚:高樹のぶ子・評 『家族計画』=芦崎笙・著」、『毎日新聞』2015年08月30日(日)付。

- 今週の本棚:高樹のぶ子・評 『家族計画』=芦崎笙・著 毎日新聞 2015年08月30日 東京朝刊 拡大写真 (日本経済新聞出版社・1728円) ◇女性の自立と生殖への問題提起 ベトナム戦争に駆り出されたのは若い女性たちだった。アメリカの爆撃で精神や身体を…

日記:We shall overcome !

9月11日の国会包囲総掛かりには参加できなかったのですが、安全保障関連法案に反対する創価大学・創価女子短期大学関係者有志の会(SACAUSB)の同じく呼びかけ人の佐野先生が当日は駆けつけ、マイクを握りましたので記録して起こしておきます。We shall o…

覚え書:「今こそ椋鳩十:生死の間、フェアプレー精神」、『朝日新聞』2015年09月07日(月)付。

- 今こそ椋鳩十:生死の間、フェアプレー精神 2015年09月07日 命のかがやきを書く動物文学の作家は、戦争で失われていく命を目に焼き付けていた。 世はペットブーム。ペットフード協会によれば2014年10月現在、飼われている犬は1035万匹、猫は99…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『核と反核の70年 恐怖と幻影のゲームの終焉』=金子敦郎・著」、『毎日新聞』2015年08月30日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『核と反核の70年 恐怖と幻影のゲームの終焉』=金子敦郎・著 毎日新聞 2015年08月30日 東京朝刊 ◇『核と反核の70年 恐怖と幻影のゲームの終焉(しゅうえん)』 (リベルタ出版・4320円) 「核なき世界」は実現するのか。本書は…

覚え書:「今週の本棚:鹿島茂・評 『ルー・アンドレーアス=ザロメ−自分を駆け抜けていった女』=リンデ・ザルバー著」、『毎日新聞』2015年08月30日(日)付。

- 今週の本棚:鹿島茂・評 『ルー・アンドレーアス=ザロメ−自分を駆け抜けていった女』=リンデ・ザルバー著 毎日新聞 2015年08月30日 東京朝刊 (アルク出版・2592円) ◇「考えること」望んだファム・ファタル ルー・ザロメについてはリリアーナ・カヴ…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『科学者は戦争で何をしたか』=益川敏英・著」、『毎日新聞』2015年08月30日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『科学者は戦争で何をしたか』=益川敏英・著 毎日新聞 2015年08月30日 東京朝刊 (集英社新書・756円) 著者は2008年にノーベル物理学賞に輝いた理論物理学者。当時は「嬉(うれ)しくない」発言などの自由奔放な振る舞いでも話…

覚え書:「おんなのしんぶん・加藤登紀子:Tokiko’s Kiss 対談 加藤登紀子×木村草太 憲法のルーツは権力暴走の反省」、『毎日新聞』2015年09月07日(月)付。

- おんなのしんぶん・加藤登紀子:Tokiko’s Kiss 対談 加藤登紀子×木村草太 憲法のルーツは権力暴走の反省 毎日新聞 2015年09月07日 東京朝刊(写真キャプション)国会前で語り合う首都大学東京大学院准教授の木村草太さん(左)と加藤登紀子さん…