2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「特集ワイド:この国はどこへ行こうとしているのか 「平和」の名の下に 憲法学者・樋口陽一さん」、『毎日新聞』2015年09月17日(木)付夕刊。

- 特集ワイド:この国はどこへ行こうとしているのか 「平和」の名の下に 憲法学者・樋口陽一さん 毎日新聞 2015年09月17日 東京夕刊(写真キャプション)憲法学者・樋口陽一さん=徳野仁子撮影 ◇社会の骨組み壊される ある女子大学生の叫びが忘れられない。…

覚え書:「書評:アンドレ・バザン 映画を信じた男 野崎 歓 著」、『東京新聞』2015年09月06日(日)付。

- アンドレ・バザン 映画を信じた男 野崎 歓 著2015年9月6日 ◆虚構の力が開く現実 [評者]土田環=日本映画大准教授 今日ほど、映画に対して「リアル」や「現実」という言葉を用いることが、空疎に感じられる時代はないだろう。眼前に映し出される世界は、…

覚え書:「書評:老後破産 長寿という悪夢 NHKスペシャル取材班 著」、『東京新聞』2015年09月06日(日)付。

- 老後破産 長寿という悪夢 NHKスペシャル取材班 著 2015年9月6日◆思いがけない転落の実例 [評者]森清=労働問題研究家 まず四十代から五十代で親御さんをお持ちの方に、本書をお勧めしたい。また、中小・中堅企業の経営者、経営幹部にも。超高齢社会の…

覚え書:「書評:「歴史認識」とは何か 大沼 保昭 著」、『東京新聞』2015年09月06日(日)付。

- 「歴史認識」とは何か 大沼 保昭 著 2015年09月06日 ◆真ん中を探る分厚い思考 [評者]小倉紀蔵=京都大教授 歴史認識をめぐる「右」側と「左」側の論点はほぼ出尽くした。両陣営は妥協なき他者攻撃をつづけてきたが、「自分が絶対正しく、相手は絶対に間…

日記:何を仰ぎ見るのか。先々のご用心。

形式論理としては、確かに「枠内」にすぎない言説であったとしても、内容が「枠内」を突破する普遍的叡智である事例には事欠かない。しかし受容する側が特殊な枠内論理としてそれを受容するなら叡智の溌剌さは毀損され歪んだものとして機能せざるを得ない。…

覚え書:「本音のコラム:安保法制以後の政治=山口二郎」、『東京新聞』2015年09月20日(日)付。

- 本音のコラム 安保法制以後の政治 山口二郎 安保法制の成立は立憲主義と民主主義を求める運動にとっては、新たな始まりである。為政者とちょうちん持ちたる一部メディアの醜さを明らかにしたことも、運動の成果である。 この三カ月の間、日を追って安保法…

覚え書:「読書日記:著者のことば 高澤秀次さん」、『毎日新聞』2015年09月08日(火)付夕刊。

- 読書日記:著者のことば 高澤秀次さん 毎日新聞 2015年09月08日 東京夕刊■戦後思想の「巨人」たち(筑摩書房・1836円) ◇時代超えた実践性 坂口安吾、吉本隆明から上野千鶴子さんまで。幅広い世代の評論家、小説家9人を取り上げ、戦後思想の変遷や現…

覚え書:「今週の本棚・この3冊:O・ヘンリー 齊藤昇・選」、『毎日新聞』2015年09月06日(日)付。

- 今週の本棚・この3冊:O・ヘンリー 齊藤昇・選 毎日新聞 2015年09月06日 東京朝刊 <1>オー・ヘンリー傑作選(O・ヘンリー著、大津栄一郎訳/岩波文庫/713円) <2>1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編(O・ヘンリー著、芹澤恵訳/光文社古典…

覚え書:「今週の本棚・本と人:『子宮頸がんワクチン、副反応と闘う少女とその母たち』 著者・黒川祥子さん」、『毎日新聞』2015年09月06日(日)付。

- 今週の本棚・本と人:『子宮頸がんワクチン、副反応と闘う少女とその母たち』 著者・黒川祥子さん 毎日新聞 2015年09月06日 東京朝刊 拡大写真 (集英社・1728円) ◇医療問題よりむしろ社会問題 黒川祥子さん(くろかわ・しょうこ) 親から虐待を受け…

覚え書:「今こそ言わねばならないこと 有識者6人の論点」、『東京新聞』2015年09月18日(金)付。

- 今こそ言わねばならないこと 有識者6人の論点 安全保障関連法制の国会審議が大詰めを迎えている。本紙は特定秘密保護法や安保法制について市民や学者、文化人らが語る「言わねばならないこと」を随時掲載してきた。特別編として、今こそ「言わねばならな…

覚え書:「日本は「法の支配」から「人の支配」の国に 憲法学者」、『朝日新聞』2015年09月18日(金)付。

- 日本は「法の支配」から「人の支配」の国に 憲法学者 2015年09月18日高見勝利・上智大教授(憲法学) 聞き手・石松恒 タイムライン:安保法案審議をまとめ読み 安全保障関連法案は言うまでもなく違憲だ。憲法9条は武力の行使を永久に放棄しているが、外国…

覚え書:「今週の本棚:大竹文雄・評 『マシュマロ・テスト−成功する子・しない子』=ウォルター・ミシェル著」、『毎日新聞』2015年09月06日(日)付。

- 今週の本棚:大竹文雄・評 『マシュマロ・テスト−成功する子・しない子』=ウォルター・ミシェル著 毎日新聞 2015年09月06日 東京朝刊(早川書房・2052円) ◇自制心を強化すれば人生が変えられる インターネットで「マシュマロテスト」と入力して動画…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『ばんざい またね』=萩本欽一・著」、『毎日新聞』2015年09月06日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『ばんざい またね』=萩本欽一・著 毎日新聞 2015年09月06日 東京朝刊 (ポプラ社・1404円) コメディアンとして一世を風靡(ふうび)した著者ならではの、人生訓が満載されている。平易な文章ながら含蓄に富んでおり、誰もが納得…

覚え書:「今週の本棚:中村桂子・評 『骨のうたう−“芸術の子”竹内浩三』=小林察・著」、『毎日新聞』2015年09月06日(日)付。

- 今週の本棚:中村桂子・評 『骨のうたう−“芸術の子”竹内浩三』=小林察・著 毎日新聞 2015年09月06日 東京朝刊 ◇小林察(さとる)著 (藤原書店・2376円) ◇ひょんと消えた若き詩人がかいた戦争 この欄には、ふと手にした本、題名に惹(ひ)かれて取り…

日記:SEALDs批判のためにネトウヨレイシストのブログ引用する与党地方議員

公明党の地方議員が、SEALDsを批判するためにネトウヨ・レイシストのブログを引用し、怪気炎でしたが、たちまち炎上した模様です。いかに自説を補強するためとはいえ、自ら拠って立つところをdisってきた連中のブログを引用し、敵対者を懲罰する。 こんな逆…

覚え書:「夫含む230万の死、その対価に9条ある 辰巳芳子さん」、『朝日新聞』2015年09月18日(金)付。

- 夫含む230万の死、その対価に9条ある 辰巳芳子さん 2015年09月18日 特別編集委員・山中季広 料理研究家の辰巳芳子さん(90)は、病床へ食の喜びを届ける「いのちのスープ」運動で知られる。料理と執筆中心の静かな日常ながら、日本の将来を考えると…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『靖国戦後秘史 A級戦犯を合祀した男』=毎日新聞「靖国」取材班・著」、『毎日新聞』2015年09月06日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『靖国戦後秘史 A級戦犯を合祀した男』=毎日新聞「靖国」取材班・著 毎日新聞 2015年09月06日 東京朝刊 (角川ソフィア文庫・950円) 戦後70年の夏、安倍晋三首相は側近に靖国神社を代理参拝させ、自分が見送る理由を「政治・外…

覚え書:「今週の本棚:池内紀・評 『現代語訳でよむ日本の憲法』=柴田元幸・翻訳、木村草太・法律用語監修」、『毎日新聞』2015年09月06日(日)付。

- 今週の本棚:池内紀・評 『現代語訳でよむ日本の憲法』=柴田元幸・翻訳、木村草太・法律用語監修 毎日新聞 2015年09月06日 東京朝刊 ◇池内紀(おさむ)評 (アルク・1620円) ◇「戦後70年」の意味深い成果 ほとんど知られていないことだが、日本国…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『ロジ・コミックス ラッセルとめぐる論理哲学入門』=アポストロス・ドクシアディスほか著」、『毎日新聞』2015年09月06日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『ロジ・コミックス ラッセルとめぐる論理哲学入門』=アポストロス・ドクシアディスほか著 毎日新聞 2015年09月06日 東京朝刊 (筑摩書房・2916円) 世界大戦へと向かう激動の20世紀、基礎の探究に情熱を傾けた偉大な数学者、論…

覚え書:「にっぽんの現在地:戦争するということ この夏、「野火」を公開した映画監督・塚本晋也さん」、『朝日新聞』2015年09月17日(木)付。

- にっぽんの現在地:戦争するということ この夏、「野火」を公開した映画監督・塚本晋也さん 2015年09月17日 安保関連法案の国会審議が大詰めを迎えている。安保政策の大転換にとどまらず、「戦後日本」に変容を迫るものともいえる。戦後70年の今、日本社…

覚え書:「特集ワイド:この国はどこへ行こうとしているのか 「平和」の名の下に 歴史社会学者・小熊英二さん」、『毎日新聞』2015年09月15日(火)付夕刊。

- 特集ワイド:この国はどこへ行こうとしているのか 「平和」の名の下に 歴史社会学者・小熊英二さん 毎日新聞 2015年09月15日 東京夕刊(写真キャプション)小熊英二・慶応大教授=東京都世田谷区で、内藤絵美撮影 ◇人々の声、記録し共有を 「民主主義って…

覚え書:「今週の本棚:荒川洋治・評 『白鳥評論』=正宗白鳥・著」、『毎日新聞』2015年09月06日(日)付。

- 今週の本棚:荒川洋治・評 『白鳥評論』=正宗白鳥・著 毎日新聞 2015年09月06日 東京朝刊 (講談社文芸文庫・1620円) ◇簡潔な表現で人生にみちびく 日本の文芸批評の先覚、正宗白鳥(まさむねはくちょう)(一八七九−一九六二)の主要作三五編を、坪…

覚え書:「今週の本棚:佐藤優・評 『知る、見守る、ときどき助ける モンテッソーリ流 「自分でできる子」の育て方』=神成美輝・著、百枝義雄・監修」、『毎日新聞』2015年09月06日(日)付。

- 今週の本棚:佐藤優・評 『知る、見守る、ときどき助ける モンテッソーリ流 「自分でできる子」の育て方』=神成美輝・著、百枝義雄・監修 毎日新聞 2015年09月06日 東京朝刊 ◆『知る、見守る、ときどき助ける モンテッソーリ流 「自分でできる子」の育て…

覚え書:「赦すこと 赦し得ぬものと時効にかかり得ぬもの [著]ジャック・デリダ」、『朝日新聞』2015年08月30日(日)付。

- 赦すこと 赦し得ぬものと時効にかかり得ぬもの [著]ジャック・デリダ [掲載]2015年08月30日 [ジャンル]人文 本書は、仏のユダヤ系哲学者が、ナチスのユダヤ人虐殺を断罪した哲学者V・ジャンケレヴィッチの論考や手紙を分析しながら、難題「赦(ゆる)し…

日記:日本カトリック正義と平和協議会「抗議声明」(20150919)を読んで

日本カトリック正義と平和協議会「抗議声明」(PDF) https://drive.google.com/file/d/0B8TJdJtlyU5YcW9HQUtXaGdVRzg/viewカトリック教会は、先の戦争において軍門に下り(上智大学事件および宗教団体法)、戦地に学生を送り出し、信徒に塗炭の苦しみを…

覚え書:「憲法の「解釈」生かす道 民主的な討議で解釈変更 山元一・慶大教授」、『朝日新聞』2015年09月15日(火)付。

- 憲法の「解釈」生かす道 民主的な討議で解釈変更 山元一・慶大教授 2015年09月15日 安倍政権の「解釈改憲」への批判が続く中、憲法9条を巡る異色の提案が注目されている。今の安全保障法案は廃案にすべきだとしながらも、解釈変更自体には憲法を発展させ…

覚え書:「隔離の記憶 ハンセン病といのちと希望と [著]高木智子」、『朝日新聞』2015年08月30日(日)付。

- 隔離の記憶 ハンセン病といのちと希望と [著]高木智子 [掲載]2015年08月30日 [ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝 「人生に絶望はないよ」「どう立ち上がるかが、人生、大事じゃなかとね」。ハンセン病だった人たちが、「とてつもない犠牲と、苦労、…

覚え書:「歴史の仕事場 [著]フランソワ・フュレ [評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)」、『朝日新聞』2015年08月30日(日)付。

- 歴史の仕事場 [著]フランソワ・フュレ [評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史) [掲載]2015年08月30日 [ジャンル]歴史■現代との対話で育む問題意識 1970年代、アナール学派の第3世代と呼ばれる歴史学者が台頭してくる。本書の著者であるフランソ…

覚え書:「真説・長州力 1951−2015 [著]田崎健太」、『朝日新聞』2015年08月30日(日)付。

- 真説・長州力 1951−2015 [著]田崎健太 [掲載]2015年08月30日 [ジャンル]ノンフィクション・評伝 ■プロレスラーは観客もつかむ 昭和も終わりに近い1982年、「かませ犬じゃない」という名セリフを吐いたとされる長州力。「ここではないどこか…

覚え書:「遠景近景:池田大作氏の『平和思想』」、『朝日新聞』2015年09月16日(水)付。

- 遠景近景:池田大作氏の「平和思想」 2015年09月16日 安保法案の審議が山場を迎えている。公明党を応援してきた創価学会員の中では、池田大作名誉会長の「平和思想」を熱心に学んだ人ほど党に対して不信感を抱いているのではないか。 党本部へ抗議に来た女…