2017-08-09から1日間の記事一覧

覚え書:「「片隅」のすずと原爆逃れた母を重ねて 高橋源一郎さん」、『朝日新聞』2017年04月20日(木)付。

- 「片隅」のすずと原爆逃れた母を重ねて 高橋源一郎さん 2017年4月20日かつての軍港周辺が見下ろせる広島県呉市の高台に立つ高橋源一郎さん 写真・図版 広島市南区に残る旧広島陸軍被服支廠。周辺には兵器補給廠などの軍関連施設が多数あった=いずれも、早…

覚え書:「書評:『摩訶止観』を読む 池田魯參 著」、『東京新聞』2017年07月02日(日)付。

- 『摩訶止観』を読む 池田魯參 著 2017年7月2日◆心の重層性、成仏の可能性 [評者]菅野博史=仏教学者 『摩訶止観(まかしかん)』は、中国天台宗の開祖である天台大師智〓(ちぎ)の瞑想(めいそう)修行の体系とその仏教学的裏付けについて記した書物で…

覚え書:「書評:偽りの経済政策 格差と停滞のアベノミクス 服部茂幸 著」、『東京新聞』2017年07月02日(日)付。

- 偽りの経済政策 格差と停滞のアベノミクス 服部茂幸 著 2017年7月2日◆白旗揚げて次の手を [評者]根井雅弘=京都大教授 挑発的なタイトルだ。 アベノミクスは当初、日銀による異次元の金融緩和、政府による機動的な財政政策、成長戦略の「三本の矢」によ…

覚え書:「書評:レンズの下の聖徳太子 赤瀬川原平 著」、『東京新聞』2017年07月02日(日)付。

- レンズの下の聖徳太子 赤瀬川原平 著 2017年7月2日◆脳が描く幻捉える眼 [評者]上野昂志=評論家 赤瀬川原平は、眼と手の人だ。その眼が、あるとき、財布から取り出した千円札を捉える。むろん、それだけなら、誰もがする日常的な行為といえるかもしれな…

日記:日本に欠けていた、「少数者の権利と意見を尊重する一定の伝統」ひいては「各個人が他の個人の意見や行動の自由をある程度尊重する」伝統

- 日本の伝統に欠けていたもの このような図式が東に対する西の意識の表現であり、そのイデオロギー性はもちろん明らかですが、しかしそれがまったく客観的意味を欠いた虚偽意識であるとは必ずしもいえません。バジョットが指摘しているように、「議論による…