「[雑感]つねに生きつつ、つねに死につつ」

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    おお、つねに生きつつ、つねに死につつ
おお、つねに生きつつ、つねに死につつ、
おお、過去と現在のわたしの埋葬、
おお、現身(うつしみ)のまま、目に見える姿で、今も変わらず傲慢不遜で、大股で進んでいくわたしの、
おお、今は死んだわたし、かつて何年もわたしであったものの埋葬、(嘆くものか、いとも満足)、
おお、わたしの残したその骸(むくろ)からわたし自身を解き放ち、投げ棄てたその場所をふり返っては眺めんがため、
そしてそのまま進みつづけて、(おお、生きつつ、つねに生きつつ)、骸たちを背後に残していくために。
    −−ホイットマン鍋島能弘・酒本雅之訳)『ホイットマン詩集 草の葉(下)』岩波文庫、1975年、175頁。

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東京で暮らしておりますが、震災の影響で大分、ストレスが溜まってきてなかなか仕事が思うように捗りませんが、それでもひとつ考え直さなきゃいけないのは、生とか死との概念を日々更新していかない限り、人間はその立ち位置というものから切り離されてしまうのではないだろうか……などとフト思う次第です。

すこし、ホイットマン(Walter Whitman,1819−1892)でも読みつつ、自分で自分を励ましながら、今日をまた新しく生きていこうかと思います。







⇒ ココログ版 [雑感]つねに生きつつ、つねに死につつ: Essais d'herméneutique



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