「状態(ヘクシス)」としての正義





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 あらゆるひとびとの解して正義(デイカイオシュネー)となすところのものは次のような「状態(ヘクシス)」にほかならないのをわれわれは見る。正義とは、すなわち、ひとびとをして正しいものごとを行うたちのひとたらしめるような「状態(ヘクシス)」、つまり、ひとびとをして正しきを行なわしめ、正しきを願望せしめるようなそうした「状態(ヘクシス)」の謂いである。不正義の場合もこれと同様に、それは、ひとびとをして不正をはたらかしめ、不正なものごとを願望せしめるような「状態(ヘクシス)」を意味する。われわれも、だから、これをもってわれわれの論議のだいたいの基礎としたい。
    −−アリストテレス高田三郎訳『二コマコス倫理学 上』岩波文庫、1971年、169頁。

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そう、状態としてあるのが「正義」。






⇒ ココログ版 「状態(ヘクシス)」としての正義: Essais d'herméneutique