自己は自分の帰趨(よるべ)である。ゆえに自分をととのえよ。


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 みずから自分を励ませ。みずから自分を反省せよ。修行僧よ。自己を護り、正しい念(おも)いをたもてば、汝は安楽に住するであろう。じつに自己は自分の主である。自己は自分の帰趨(よるべ)である。ゆえに自分をととのえよ。−−商人が良い馬を調教するように。
    −−中村元訳『ブッダの真理のことば・感興のことば』岩波文庫、1978年。

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木曜日から4日間−−。
通信教育部の夏期スクーリングにて「倫理学」を講じてきました。
昨日が最終講義。

100名ちかい学生さんたちと、「倫理学」とは何かを共に探究することができました。
履修してくださいました皆様方、また終了後おそくまで懇談に参加してくださいました皆様方、ほんとうにありがとうございました。

日々の生活のなかで、いろいろと凹み・悩むことの多い毎日ですが、生活を離れた世界というものは空虚な世界かも知れません。生活の場こそ、もっとも身近なものであり、ここにこそ倫理学が注目し、探究すべきものがある世界です。

その世界をたゆみなく、彩り豊かなものへと転換してゆきたいものです。

履修してくださいました皆様方、ほんとうにありがとうございました!!!








⇒ ココログ版 自己は自分の帰趨(よるべ)である。ゆえに自分をととのえよ。: Essais d'herméneutique