いよいよ「秋味」(麒麟)の季節の到来ですw






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 晴れた秋の朝の、朝日のさしているさわやかな豊穣な田園、見渡すかぎりすみずみまで耕され、まだ青々としている。玉蜀黍の畠、稲田、われわれの国の辻講演のほとりでよく見かける大きな装飾的な葉をした里芋の畠。これらの野良には、働いているたくさんの人々、どこまで行っても平野で、ただ木の茂った高い山脈に沿うて行くばかり、軽く眼を閉じれば、まるでヨーロッパのようで、例えば、地平線にアルプス連山のそびえているドーフィネ地方の感がある。
 沃野のみどりの中には、駝鳥の羽かざりに似た、ちぢれたうすい花びらのある、沼地に咲く百合の一種の、赤い花々がどっさり咲きみだれている。稲田を四角にとりかこんだ小さな畦という畦の中に、この花々が一ぱい咲いている。どこもかしこも優雅な羽毛の縁飾りのようにかたどって。
    −−ピエール・ロチ(村上菊一郎・吉永清訳)『秋の日本』角川文庫、昭和二十八年、8−9頁。

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現実の所、あきにはまだほどとおい晩夏といいますか、ここ数日少し過ごしやすい日がつづいてから、もういちど猛暑がぶり返した東京ですけれども、しっとりと秋の訪れを感じる毎日です。

秋の訪れをいち早く教えてくれる『秋味』(麒麟)の季節になりましたw

この季節限定ビールを口に運ぶたびに、

「一番、大好きな季節である“秋”がいよいよ始まるな」

……その感慨を毎年新たにする次第です。

麦芽1.3倍。

これが上手いと感じるようになると、ほんとすぐに「秋」ですネ!!!






⇒ ココログ版 いよいよ「秋味」(麒麟)の季節の到来ですw: Essais d'herméneutique




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