「観る」とはすでに一定しているものを映すことではない。無限に新しいものを見いだして行くことである


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 「観る」とはすでに一定しているものを映すことではない。無限に新しいものを見いだして行くことである。だから観ることは直ちに創造に連なる。しかしそのためにはまず純粋に観る立場に立ち得なくてはならない。
    −−和辻哲郎『風土』岩波文庫、1979年、106頁。

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三連休の最終日は、仕事が休みでしたので(ものすごいことなんですがw、勤務校の大学祭へ家族とお出かけということになりました。

まあ、仕事で居ないあいだ、どこかへ遠出したわけでもありませんし、せっかくの休日に休日がとれましたので、出かけるという話をしておりましたのですが、まあ、細君もそこの出身で、もう4−5年はこの季節に行ってないようなので、出かけた次第です。
※個人的には、少し進めたい仕事があったのですけれどもネ(涙

さて、ざっくり、構内の展示を見てから、大学を家族で散策。
細君がいうには、息子殿が私に対する認識を改めていたそうな(笑

要するに、家では、リアルな話、ぐうたらだらしない「糞おやじ」なのですが、まあ、大学へ出かけると、非常勤ではありますが、それでも「せんせい」と呼ばれるので、そのことに息子殿は「驚いた」ようです(苦笑
※いうまでもありませんが、その立場に安住したりっていう意味での教員の権威主義「どや」ではありませんよ、念のため。現実は権威主義として流通してる事例には事欠きませんが、そう他者から表象されるということへの「責任」は大切にしたいと思います。まあ、もっとも「先生」という自覚すらないわけですけれども。

「へぇ、吃驚したかw」

……と聞き返すと、

「1mmぐらい」

……と照れ隠し。

秋晴れの涼しい武蔵野の大地で、少しリフレッシュできたということにしておきましょう。

“「観る」とはすでに一定しているものを映すことではない。無限に新しいものを見いだして行くことである”










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