日記:心の個々の力の一面的な発展はどんなものでも……悲惨な結末に達し、思いがけない大事件が嵐のように殺到して

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 心の個々の力の一面的な発展はどんなものでも、それが合理的な力であろうと非合理的な力であろうと、全体をかき乱すおそれがあり、だんだん高まってゆくと最後には、個人にとっても集団にとっても民族全体にとっても、悲惨な結末に達し、思いがけない大事件が嵐のように殺到して、それらを危険な方向に追い込む可能性がある。
 このような嵐が当時のドイツ人を襲ったのであって、この嵐に完全に抵抗したのは、ほんのわずかな人々だけであった。
    −−マイネッケ(矢田俊隆訳)『ドイツの悲劇』中公文庫、1974年、63頁。

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2013年を振り返ると、2月にはじめて、新大久保のデモを見にいった。そのおり、ほんまにこれはヤバいワと実感した。社会情勢的には、ヘイトスピーチや排外主義に冷ややかな眼差しからNOへという方向へ舵が切られ、在特会と京都の朝鮮学校判例のように、一歩前進したかと思ったのもつかの間……、見通しは甘かった。

合衆国駐日大使へのリプライやら大使館のfbへの書き込みみると、かえって後退しているような感。


キャロライン・ケネディ大使 on Twitter: "神奈川県の黒岩知事と良いミーティングが持てました。http://t.co/k8jQ3TDVm2"

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“2.10新大久保デモを拝見して。「『フツー』としか形容する以外にない」「あなたの隣人」が「死ね」とか連呼する日常世界”

2.10新大久保デモを拝見して。「『フツー』としか形容する以外にない」「あなたの隣人」が「死ね」とか連呼する日常世界 - Essais d’herméneutique

2月のデモの時はホンマ、殴られそうになってびびったのですが、一国の首相がそれと違わない主張を臆面もなく遂行していく訳で……恣意的な美しいだの、取り戻すのだの、まあ、アホクサと思うし、著書『美しい国へ』(文春新書)なんかは、ブックオフで捨て値だからと高をくくっている間に、まともに考えると、受け入れることのできない考えが容易に広まっていて……。

これもおれの責任なんやろうけれども(ぐはー


ほんと、……そしてその姿勢はまったく僕は選択したくはないのだけど……勢いとか声がでかいというのを侮りすぎたとは思ったりです。

抗いつづけるほかありません。







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